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場所選びも大問題

結婚式の形態が、昔のように多様性がなく、一様であった頃には、今のように、結婚式を挙げる場所についてさほど思い悩む必要はなかったのかもしれません。婚礼が自宅(主に新婿の自宅)で行われていたのも、つい昔の江戸時代では普通の事だったようですし、きっとその頃に結婚式場として悩む事といえば、家が狭い、とか汚いので掃除をしないと・・、とか、いくらめでたいからと言ってあまり飲んだくれると近所に迷惑がかかるなあ、くらいだったのではないでしょうか(当時の人に怒られそうです。あくまでも想像です。すみません)。 神前での挙式が主流だった時代に続き、キリスト教の挙式が一般的になっても、提携した神社や、チャペルのついた結婚式場やホテルで挙式と披露宴をとり行う、というのが数少ない選択肢だったのではないでしょうか。 私の友人や知人たちが続々と結婚していったのは、大体10年くらい前の事ですが、その当時は、派手で豪華な「アメリカのラスベガスかどっかのショー?」かと見間違えるような披露宴は少々廃れかけていて(私は結局そのような式には一度も出席する事ができませんでした。残念でなりません)、もう少し自分達の足元を見た、堅実な披露宴が主流に変わりつつありました。一昔のように派手な演出の披露宴は、きっと設備の整った結婚式場やホテルではないと無理だったと思われるので、それらの大型施設が人気だったのも納得できますが、「地味婚」という言葉がはやりだした頃の結婚式、披露宴の会場の選択肢もあまり変化はなかったように思います。 ところが今は、結婚式を挙げる場所に枚挙がありません。海外までいきなり行ってしまう人々、お洒落なレストランや遊園地、ゴルフ場やきれいな庭園、橋の上(新郎新婦が一緒にバンジージャンプなどをするらしいです)、はたまた船の上など、今時は結婚式の招待状を受け取っても、どこに呼び出されるのかわかったものではありません。 何がこのように結婚式の場所の多様性を引き起こしたのでしょうか?思いつくことといえば、個性を重視しようと努めている時代、人と同じ結婚式や型にはまった結婚式ではなく、2人らしい式を挙げたい、という要望と、結婚の制度そのものに価値を見出さない適齢期の人々の増加から、結婚式場業界の人々が死活をかけていろんなアイディアを生み出していった時期がうまく重なったのではないか、また働いて自立している女性が多くなったので、発言力も立場も強くなってきているし、経済力もありいろんな希望をかなえる事ができる、さらにはいろんな結婚式の挙げ方がある事が情報時代になってはじめてわかってきた、などなど。あまり説得力がないものもあり、他にももっと理由があるのかもしれません。 昔のように、晴れの舞台をどこで迎えるかにいろいろと思い惑う必要もなかった時代に比べると、今の若い人々(もしくは今から結婚・再婚する若くない人々)はいろいろと選択肢のある分、悩む事も多いでしょうが、やはり贅沢な悩みといわざるを得ません。

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